鈴木ゴリ宣仁
牧師・木こり/(株)どすこい(吉川ロジスティックグループ)代表取締役、SaveForestX代表理事。
大阪市出身。関西学院大学神学部卒業。森のフリースクール・どんぐりの家( 1993〜)、森林ボランティアSave Forest Club(1999〜)、SaveForestX(2012〜)、(一社)どすこい(2013〜)を経て現職(2021〜)。
鈴木ゴリ宣仁さんは、アウトドアのフリースクールから始まって、森林ボランティア活動、そして、発達障害の子どもたちのデイサービスへと活動を展開されています。これらの活動は別々のものではなく、人が生きるということでつながっています。では、なぜ森なのでしょうか?
森は、日本の国土面積の7割近くを占めながら、いまでは荒れるがまま放置され、経済的価値はほとんどないとされています。しかし、ゴリさんは、森には凄い力があると言います。森は、誰でも受け入れ、誰も排除しない。
森は、そこにいる命に生きる力を注いでくれる。森は、持続可能なコミュニティを与えてくれる、というのです。そのような森の力が、自然のなかで、4世代が交流して、生まれる前から死んだ後までつながり続ける、自給可能なコミュニティを創る基盤となるというのです。このようなゴリさんの森への信頼が何に裏づけられて生まれてきたのでしょうか、みなさんと一緒にお聴きしたいと思います。
ゴリさんが、発達障害の子どもたちのデイサービスを「陽楽の森」で展開するのは、どのような理由からなのでしょうか。そこにはきっと、コロナの時代、すなわち「新常態〈ニューノーマル〉」を生きる手掛かりがあるに違いありません。というのも、森を抜け出した人類の辿り着いた先が、もしくは、森に背を向けた都市の行き着いた果てが、現代の様相だと捉えることもできるからです。「新常態〈ニューノーマル〉」の輪郭を描こうとする「陽楽の森」連続講座では欠かせないテーマです。そこで、急遽、この回を追加することにしました。