ニュータウン開発された都市のなかに取り残された「陽楽の森」から、「新常態」と呼ばれるこれからの時代の「森と社会」の関係を考えます。
20世紀後半の高度経済成長期やバブル期に謳歌されたような経済的繁栄とは違って、「新常態」においては、「植物の生長に依拠した社会発展」があってこそ営まれる「暮らしの充実」が求められます。では、そのとき、どのくらいの広がりや奥行きをもって「考える」ことの輪郭を描くことができるでしょうか。
陽楽の森・連続講座・第1期では、その「輪郭」を、林業政策、林学、生態学、さらに土中環境、菌、建築、福祉、そして政治思想、哲学という多様な領域にわたって、森のいわば「目に見える相貌」から「目に見えない相貌」までをとりあげ、全10回をつうじて浮き彫りにします。
「現代農山漁村における『生産のある生活空間』に関する環境社会学の新たな分析枠組構築」(科学研究費基盤研究(B)/2020~2023年度/代表)
「生業生活多世代共創コミュニティモデルの開発」(JST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域/2016~2019年度/代表)
https://www.jst.go.jp/ristex/i-gene/projects/h28/project_h28_5.html